2023年5月12日
チェコ共和国
チェコ語で「ものみの塔」誌が発行されて100年
「ものみの塔」誌がチェコ語で発行されてから,2023年の夏で100年になります。1923年に翻訳が始まった時,チェコスロバキアには30人の兄弟姉妹しかいませんでした。今では1万6000人を超えるエホバの証人がチェコで熱心に伝道しています。
過去100年間に翻訳者たちはいろいろな問題にぶつかりました。特に,チェコスロバキアが共産主義政権下にあった1948年から1989年の40年ほどは大変な時期でした。当時は「ものみの塔」誌を秘密裏に翻訳し,印刷しなければなりませんでした。誰が翻訳や校正や印刷の仕事をしているのかを周囲の兄弟姉妹は知りませんでした。大変な状況でしたが,翻訳の仕事をした人たちは,信仰をとても強められたと感じています。長年この仕事に携わったヤルミラ・ハロバ姉妹はこう話しています。「エホバは,ご自分に仕える人たちを必ず愛情深く世話してくださいます。私たちが受け取っている出版物がその証拠です。それで,出版物の翻訳の仕事に参加できたことを本当にうれしく思います。当時経験したことは,私にとってかけがえのない思い出です。翻訳の仕事は,私の人生に彩りを与えてくれました」。
現在では,約20人の兄弟姉妹が聖書に基づく出版物やビデオをチェコ語とチェコ手話に翻訳しています。翻訳者たちはハビジョフとホルニー・ブルドビツェにある遠隔翻訳事務所で奉仕しています。
この100年間,エホバがチェコ語の「ものみの塔」誌を与え続けてくださっていることにとても感謝しています。(格言 10:22)