クリスマス精神 ― それはどのようなものか
「クリスマスの時期には,その時期特有の喧騒に巻き込まれがちです。しなければならないことが山ほどあるので忙しくて,家族や友人たちと過ごす時間を十分に取れなくなるかもしれません。実際にストレスを感じるので,味わえるはずの喜びも味わえない場合があります」。―[米国]オクラホマ州の元知事,ブラッド・ヘンリー,2008年12月23日。
クリスマス・シーズンが近づくと,歌や映画やテレビ番組などによって,楽しく興奮に満ちた祝祭ムードが高まり,クリスマス精神を示すよう促されます。その精神のうち,あなたは,以下のどの面が最も重要だと思いますか。
イエス・キリストを思い起こす。
与えることの喜びを味わう。
困窮している人を助ける。
家族や親族と一緒に過ごす。
平和を推し進める。
米国オクラホマ州のヘンリー元知事も述べているように,クリスマスを祝う多くの人々は,その時期に上記の精神のどの面を発揮するのも容易ではないということに気づいています。クリスマスの時期は往々にして,慌ただしくストレスの多い,とりわけ商業主義の色濃いものとなるからです。では,クリスマス精神 ― もしくは,少なくともその精神と考えられているもの ― を培うのは無理なことなのでしょうか。
聖書は確かに,わたしたちすべてに,イエス・キリストを思い起こすこと,惜しみなく与えること,困窮している人を助けること,家族や親族と一緒に過ごすことを勧めています。また,どうすれば平和を推し進めることができるかも教えています。それで,この特集記事では,ある人たちがクリスマスを祝わない理由 *ではなく,以下の点を取り上げます。
ある人々は,なぜクリスマスを祝うべきだと考えているのか。
それらの人の望んでいる事柄をクリスマスの時に実行するのが難しいのはなぜか。
幾百万という人がクリスマスよりも良いものを見いだすのに,聖書のどんな教えが助けになったか。
^ 10節 その聖書的な理由については,「読者の質問… ある人たちがクリスマスを祝わないのはなぜですか」という記事をご覧ください。