特集記事 | 神はあなたのことを気にかけておられます
神は近づいてくださっている
「わたしを遣わした方である父が引き寄せてくださらない限り,だれもわたしのもとに来ることはできません」。―ヨハネ 6:44。
そう思えない人がいるのはなぜか: 神を信じてはいても,遠い存在のように感じている人は少なくありません。毎週教会に通っていた,アイルランドの女性クリスティーナも,「神を,万物の創造者と考えていただけで,実際には知りませんでした。身近に感じたことはありません」と述べています。
聖書はこう教えている: エホバは,わたしたちが神を知らないからといって,見捨てたりはされません。イエスは,神が顧みてくださっていることを例証し,「ある人が百匹の羊を持つようになり,そのうちの一匹が迷い出るなら,その人は九十九匹を山に残し,迷い出ているものを捜しに出かけないでしょうか」と述べました。そして,教訓を示し,「同じように,これら小さな者の一人が滅びるのは,天におられるわたしの父にとって願わしいことではありません」と語りました。―マタイ 18:12‐14。
「これら小さな者の一人」がだれであっても,神にとって貴重な存在です。神は「迷い出ているもの」をどのように捜し出されるのでしょうか。上記のヨハネの聖句によれば,その人を引き寄せることによってです。
誠実な人を神のほうからどのようにして引き寄せるのか,見てみましょう。西暦1世紀に神は,兵車に乗って道を進んでいたエチオピアの役人に,当人の読んでいた聖書預言の意味を説き明かさせるため,クリスチャンのフィリポを遣わしました。(使徒 8:26‐39)後には使徒ペテロに,コルネリオという名のローマの士官の家を訪問するよう指示を与えました。コルネリオが祈っていて,神を崇拝しようと努めていたからです。(使徒 10:1‐48)また,使徒パウロとその同行者たちをフィリピ市の外の川辺へと導きました。一行がそこでルデアという名の「神の崇拝者」に出会うと,「エホバは彼女の心を大きく開いて……注意を払わせ」ました。―使徒 16:9‐15。
どの場合にもエホバは,神を知りたいと思う人が知る機会を持てるようにされました。今日ではだれが人々に,家を訪ねたり公共の場所で話しかけたりして,神に関する聖書のメッセージを伝えているでしょうか。多くの人は『エホバの証人だ』と答えます。そうだとしたら,神は証人たちを用いてあなたにも近づいてくださっているのではないでしょうか。神があなたをご自分のもとに引き寄せてくださるよう,祈ってみてはいかがですか。 *
^ 8節 詳しくは,ウェブサイトwww.ps8318.comの「聖書を学ぶべきなのはなぜですか」というビデオをご覧ください。